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就活ハラスメントとは?該当する行為の例や防止策について解説!

就活ハラスメントとは?

就活ハラスメントとは、「就職活動中やインターンシップ中の学生等に対するセクシュアルハラスメントやパワーハラスメント」のことを指し、採用側という優位な立場を利用し、権力の乱用や不当な圧力をかける行為です。

人事担当者や面接対応をする会社上層部だけでなく、OB・OG訪問等で学生と関わる機会の多い若手の従業員がハラスメントを行うケースも報告されています。

令和2年度の厚生労働省の調査よれば、学生の約4人に1人が就活ハラスメントの被害に遭っているという結果も出ています。

就活ハラスメントに該当する行為

〇セクハラ(セクシュアルハラスメント)

  • 面接やインターンシップ等の場で、恋人の有無、結婚や出産後も仕事を続けたいかどうかと質問された。
  • オンラインでの面接時に、全身や部屋を見せてと言われた。
  • プライベート用のメールや電話番号等の連絡先を聞かれ、私的なやりとりを強要された。
  • 選考中の会社の従業員から性的な関係を迫られ、断ると内定を取り消すと言われた。

〇パワハラ(パワーハラスメント)

  • 面接やインターンシップの場で、会社従業員から人格を否定するような暴言を言われた。
  • 学生に対して不必要な条件や期限を設定されたり、圧力をかけられた。
  • 内定を出した学生に対し、食事や飲酒を強要し、断ったら内定を取り消すと言われた。

〇オワハラ(就活追われハラスメント)

  • 自社の内定を出す条件として、他企業からの内定をすべて辞退するよう迫られた、その場で辞退する電話をかけるよう強要された。
  • 内定者懇親会に参加しないと内定を取り消すと言われた。

以上の内容は、厚生労働省の報告やインターネット上、新聞等で掲載されている内容です。

具体的な実例とともに、ハラスメントを行った会社名が掲載されている場合もあります。

就活ハラスメントによるリスク

就活ハラスメントが発覚すると、ハラスメントを行った従業員は刑事責任を問われる場合があります。

その結果、会社名が公表され、会社の信頼性や評判が大きく損なわれる可能性があります。

会社の信頼性が損なわれると、新しい人材の採用が難しくなることはもちろん、社内で働いている従業員からの不信感も高まり、優秀な人材が流出する可能性もあります。

就活ハラスメントを防ぐにはどうしたら良い?

就活ハラスメントを防ぐための方法についていくつかご紹介します。

「公正な採用選考」に基づいた面接を実施

公正な採用選考とは、厚生労働省が事業主に求めている採用選考の在り方を指します。

「応募者の基本的人権の尊重」や「適性・能力に基づいた採用基準」に基づいて考えられている内容となります。

参照:公正な採用選考をめざして | 厚生労働省

具体的には、以下のような点に注意して面接を実施することが求められています。

① 本人に責任のない事項

  • 本籍、出生地に関すること
  • 住宅状況に関すること(間取り等)
  • 家族に関すること(続柄、職業等)
  • 生活環境、家庭環境等に関すること

② 本来自由であるべき事項

  • 宗教に関すること
  • 人生観、生活信条等に関すること
  • 思想に関すること
  • 購読新聞、雑誌、愛読書等に関すること
  • 支持政党に関することの把握
  • 尊敬する人物に関すること
  • 労働組合(加入状況や活動歴)、学生運動等の社会運動に関すること

③ 採用選考の方法

  • 身元調査等の実施
  • 合理的、客観的に必要性が認められない採用選考時の健康診断の実施
  • 本人の適性、能力に関係ない事項を含んだ応募書類の使用

ハラスメント防止策の明確化

就活ハラスメントを防止するためには、ハラスメントのない職場を作ることが重要です。

  • 従業員にハラスメント防止に関する研修を継続的に実施する。
  • 就活ハラスメントを含めた、すべてのハラスメントを禁止する方針を明確にする。
  • ハラスメントを行った場合は、その行為者を処分する社内規定や規則を設ける。

社内でのハラスメント防止のための取り組みを明確化することが重要です。

就活ハラスメント防止体制の整備

例えば、アイスブレイクのために良かれと思い何気なく行った対応が、ハラスメントと受け取られてしまうことがあります。

会社側に悪意がなくても、学生がハラスメントと感じる可能性があるため、就職活動の場での社内での対応方法等、社内での認識を統一することが重要です。

  • アイスブレイクのためにプライベートに関する質問はしない
  • 学生と接する際の採用担当者は可能な限り2名以上とする。
  • 個室での対応は不可

採用活動におけるマニュアルを整備したり、面接やインターンシップを担当する従業員、OB・OG訪問等で学生に関わる機会の多い、若手社員向けに研修等を行う等、就活ハラスメントに対する認識を統一し、感度を上げるための取り組みを行う。

まとめ

就活ハラスメントは、会社の評判や信頼に大きな影響を与える問題です。

ハラスメント防止のための取り組みを強化し、公正な採用選考を実施することが求められます。

学生が就活ハラスメントについて相談できる窓口を設置することを厚生労働省から推奨されているため、相談窓口の連絡先を会社ホームページへ掲載したり、面接や面談時に案内している会社も増えています。

世間でも就活ハラスメントについての認識が高まっているため、企業側も積極的に対策を講じていることをアピールすることができます。

就活ハラスメントの対策を取ることは、企業の信頼性を高め、優秀な人材を確保するための重要な手段となり、採用における集客に繋がっていることが考えられます。

参照:カスタマーハラスメント・就活ハラスメント等防止対策強化事業 <企業の皆様へ>

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